訴訟前に保険会社から20%と言われていた過失割合が訴訟で5%とされた事例

この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

高齢者のご婦人がバイクを運転中に、後ろから追い越して来た車が追い越しざまにバイクに接触してご婦人が転倒し亡くなられた事故がありました。

当初、保険会社はご婦人には過失が2割と主張し、自賠責保険の範囲内でしか支払いをしないと主張してきました。

しかし、検察庁から刑事事件記録を取り寄せて調べたところ、ご婦人の過失が2割もないと思われたので、当方としては再度の提案を保険会社に求めましたが、保険会社は若干の譲歩しかしなかったので、提訴することにしました。

提訴するとともに、刑事事件記録を提出し、保険会社の考えが誤りであることを指摘し、裁判官に和解案の提示を求めたところ、裁判官より5分の過失割合にとどめる案が出され、これを保険会社が了承したことから和解が成立しました。

結果的には賠償金が訴訟提起によって950万円増額となりました。


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旭合同法律事務所(名古屋)