親は子供の責任をどこまで負えば良いのか?

この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

親は子供の行為についてどこまで責任を負うのでしょうか?

未成年の子供の場合,民事上の責任能力(通常12歳くらいで責任能力があるとされる)が無ければ子供が責任を負うことは無く(民法712条)、親が監督義務を怠っていなかったことを証明しない限り、親が責任を負うことになります(民法714条)。

子供が民事的な責任能力を有する場合、まず子供自身が賠償責任等を負うことになります。

子供が責任能力を有する場合でも、その親が監督義務を怠り、その懈怠が損害と因果関係を有するものであれば、親は責任を負うことになります。

ただし、実際に未成年者に対してコントロールが不可能な場合には責任は否定されます。

このように親の責任は重いので、子供のために個人賠償責任保険などに加入しておいた方が万が一の時には安心ですね。


この記事を書いたのは:
旭合同法律事務所(名古屋)