医療過誤

この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

Q 病院のミスがあったのではないかと思える事故がありました。こうした場合は、どうすれば良いですか。
A まずは、病院側に事故の原因について説明をしてもらい、そのメモをしておくことをお勧めします。患者には治療内容について説明を受ける権利がありますし、この段階で患者が納得できて紛争に発展しないことも多いと思います。なお、この際、質問をすることは大いに結構ですが、病院や主治医を批判するような言葉は慎んで下さい。
Q その後は、どうすれば良いですか。
A 病院側の説明に納得できない場合は、やはり、医療過誤事件を扱った経験がある弁護士に相談することをお勧めします。
Q 相談したら、その後は、どのような手順となるのですか。
A 弁護士といっても医療に関してはプロではありません。これは医療過誤事件を扱う弁護士であっても同じです。ですから、第三者の医者の協力を得て、本当に病院のミスがあったと言えるのかの「医療調査」をする必要があります。
Q すぐに病院側への責任を追及してくれる訳ではないのですか。
A はい。いきなり、病院側への責任を問う裁判などの依頼を受けることはできません。治療内容にミスがあるかどうかは、非常に専門的な判断を要しますので、先に述べた「医療調査」をすることが欠かせません。
Q 「医療調査」はどのように進められるのですか。
A 最初にしなければ行けないことは診療録(カルテ)の収集です。大雑把に言うと、診療録の収集には、裁判所による証拠保全という方法と患者が任意にカルテ等の開示をしてもらう方法があります。
Q 証拠保全の方法とカルテ開示の方法はどちらが良いですか。
A 一般的には、カルテ改ざんの恐れが高い場合は証拠保全の方法、その恐れが低い場合はカルテ開示の方法を選択することになりますが、費用面にも関わることなので、弁護士とよく相談することをお勧めします。
Q 「医療調査」が終われば、次にどう進むのですか。
A 医療調査の結果、病院側の責任を問いうると判断できれば、まずは示談交渉、それが決裂すれば訴訟へと発展することになります。ただ、訴訟となると、一般の事件よりも裁判が長期化することが多いので、弁護士からよく説明を受けることが大事かと思います。

セカンドオピニオン

Q 他の法律事務所の弁護士に現在依頼している事案について相談することはできますか?
A いわゆるセカンドオピニオンですね。

セカンドオピニオンを求められる方が大変増えておられます。

当事務所では、セカンドオピニオンについてもお受けいたしております。

ご要望により、証拠書類をはじめ訴訟関係書類や尋問調書なども拝見してご意見を申し上げることができます。

Q 費用はどのくらいかかりますか?
A 事案の種類や進行状況、拝見する書類の量などを基準にご相談して決めさせていただいております。通常は3万円から10万円位の間でしょうか。

この記事を書いたのは:
旭合同法律事務所(名古屋)