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虚偽の自白

PC遠隔操作をめぐる誤認逮捕事件で読売新聞に逮捕された方々の自白の記事が掲載されていました。

それを見ると犯人でもないのに4人のうち2人の方が犯人であると一度は自白していたようです。

なぜ犯人でも無い方が犯人であると自白するのでしょうか?

これは以前から繰り返されてきた疑問です。

色々な理由があると考えられますが、大きな原因は、捜査官の尋問の仕方にあると思われます。

このような嘘の自白をした方々はほとんどの方が「捜査官から自白の強要があった」と言われています。

私も以前、ある容疑をかけられて調べられている方の弁護をした際に「何人もの警官に囲まれて大声で怒鳴られた」と言われていました。

また、実際に携帯電話で取り調べ状況を録音された方から聞かせていただいたことがありますが、確かに普通の喋り方ではありませんでした。

取調官としては犯人と決めてかかっているので何としても自白させたいと思うのでしょう。

このような取調べによって得られた虚偽の供述、自白した本人だけの問題には留まりません。

場合によっては自白調書の中に関係ない人を共犯者として記載されてしまうケース出てくるのです。

この記載に基づいて逮捕される人も出てくるのです。

先日も名古屋地方裁判所で共犯者の虚偽の供述に基づいて逮捕された方の裁判で検察官が無罪の論告を余儀なくされたケースがありました。

この事件は逮捕された方のアリバイ証拠が保存されていたのでアリバイ証明ができたのでよかったのですが、仮に証拠が保存されていなければ裁判官が被告人の言い分を信じてくれたかどうか定かではありません。

(客観証拠が無ければ本人の供述より共犯者の供述を裁判官が信用すれば有罪とされる可能性もあります)。


この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

愛知県名古屋市にある法律事務所です。

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