犯罪白書より
この記事を書いたのは:高橋寛
法務省が公表した今年の犯罪白書によると、刑務所などを出て保護観察
になった後に再び罪を犯した人の割合を調べると、仕事がない人の再犯率は、仕事に
就いている人の5倍だそうです。
この10年間では仕事に就いている人の再犯率が約7・4%に対し、仕事に就いていな
い人は36・3%で、仕事の有無が立ち直りに大きな影響を与えている実態が浮き彫り
になりました。
無事に保護観察を終えたのに仕事が無い人は、この10年間は概ね20%前後で推移
していましたが、昨年(2011年)は24・1%(約9千人)が無職でした。出所者らが仕
事を見つけるのは依然、厳しい状況にあります。