「TSマーク」と自転車事故

この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

TSマークとは、よく自転車を購入したときや、点検整備をうけたときに、費用を払って「自転車」に貼付してもらうものです。
TRAFFIC SAFETY(交通安全)の頭文字をとったものです。このTSマークには2種類あって、青色TSマークと赤色TSマークがあります。
たぶん、見たことがある人も多いと思います。

大切なのは、TSマークには保険が付帯しているということです。
TSマークを自転車に貼付してもらうときにお店の人から説明を受けているはずですが、ほとんどの人はすぐに忘れてしまいますよね。

TSマークに付帯している保険には、①自転車に搭乗している人のための保険(傷害補償)と②自転車事故によって被害を受けた人に対する保険(賠償責任補償)があります。

「傷害補償」とは、自転車に搭乗している人が、交通事故によって怪我をしたりしたときにお金が支払われるもので、「賠償責任補償」とは、自転車事故で第三者に怪我を負わせたときにお金が支払われるものです。
たとえば、赤色TSマークだと、自転車事故によって、自転車搭乗者が重度後遺障害を負ったときには100万円が支払われ、また、自転車事故によって、第三者が重度後遺障害を負ったときは2000万円が支払われます。

このTSマークの保険の有効期間は、TSマークに記載されている点検日から1年間となっています。

自転車事故が社会問題にもなってきつつありますから、このTSマーク、知識として知っておくと役に立つかもしれませんね。


この記事を書いたのは:
旭合同法律事務所(名古屋)