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子どもの虐待と通告

 Q 隣の家に2歳ぐらいの女の子と母親が住んでいます。昼夜を問わず、女の子の泣き声や母親の怒鳴り声が聞こえ、時にはガラスが割れるような音も聞こえるのでとても心配です。こんなときはどこに相談したらよいですか。

 A 虐待を受けていると思われる子どもを見つけたら、すみやかに児童相談所や市区町村に通告しましょう。「189」番に電話すると、最寄りの児童相談所へつながるようになっています。

 Q 通告は、虐待が行われているとはっきり分かっている場合でなければできませんか。

 A あなたから見て「児童虐待かな」と思える場合であれば通告できます。また、相談でもいいので、少しでも疑問に思ったら連絡してみてください。

 Q どんなことを話せばよいですか。

 A 女の子や母親の氏名、住所、年齢、通っている保育園名など分かっている情報を伝え、いつ頃から、どのようなことがあったのかを伝えましょう。

 Q 通告をすると、母親に、私が通告したことが伝わってしまい、恨まれるのではありませんか。

 A 児童相談所は、通告者が誰であるかを母親に伝えることは禁じられています。通告は匿名で行うことも可能です。しかし、児童相談所の担当者が虐待の状況を詳しく把握したり、再度、確認の連絡を取ったりするには、あなたの住所、氏名、電話番号、母親や女の子との関係を伝えるのが望ましいです。

 Q 通告するとどうなりますか。

 A 児童相談所が母親や女の子などから聞き取り調査を行います。母親に対しては、子育てに問題を抱えていないか、援助の必要がないかなどを確認しながら、虐待の事実があるかどうかを慎重に調査します。

 Q 虐待が認められると、どうなりますか。

 A その原因を探り、必要な行政の支援を受けられるようにして虐待が起きないようにします。必要があれば、女の子を一時的に保護することもあります。

 Q 虐待が認められなかった場合、私が責任を問われることがありますか。

 A 今回のケースであれば、刑事上、民事上の責任を問われることはありません。

出典 
2020年1月13日 聖教新聞 ここが知りたい!法律Q&A 106回 執筆 福島宏美


この記事を書いたのは:福島宏美

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