安心できる終活をするために
この記事を書いたのは:戸田裕三
最近は、高齢になられて自分の死後の手続きや遺産に関する処分のご相談を受けることが良くあります。子供さんがおられなかったり、おられても遠くにおられることもあります。そうすると亡くなられた後の役所への届出や家財の整理・預金の相続手続きなどで長期間の滞在が必要になることもあります。
そのような場合に、予め信頼できる方に
①葬儀・納骨及び葬儀に呼ぶ方の選定
②家財道具の整理
③役所や公共機関への届出
④預金の引き出し・債務の支払い
⑤ペットの委託など
を依頼しておけば子供さんが長期間滞在する必要もなくなり。このような事務を死後事務と呼びます。
予め信頼できる友人や弁護士等と公正証書等で契約を締結しておけば子供さんにご苦労をおかけすることも無くなります。
また遺産がある場合には、公正証書等で遺言書を作成しておけば残された親族間での遺産争いを避けることもできますし、公的団体への寄付も可能です。また予め祭祀承継者(葬儀や墓の管理などを行う人)を指定しておけば葬儀や法要等でもめることも無くなります。
子供さん同士が仲が良い場合でも配偶者が介入して遺産争いに発展するケースもありますので遺言書があれば安心です。
是非、死後事務委任や遺言書などをご活用ください。