成年後見制度の役割に変化
この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)
今年は、成年後見制度が発足して15年目を迎えます。
6月2日最高裁から発表された調査結果によると、成年後見制度の利用者は、平成25年末現在で17万6564人に達しているとのことです。
前年末に比べると約1万人増えているそうです。
利用者が増えている要因は、高齢化社会が進んだことと、福祉サービス利用の契約化にあります。
そのため、成年後見制度の役割も変化してきました。
成年後見制度の発足当時は、本人の事理弁識能力を補完して、本人の財産を管理することが主な役割でした。
その後、福祉サービスの提供が、行政措置という方法から福祉サービス提供者と提供を受ける者との契約という方法に移行しました。
このことから成年後見制度は、福祉サービスを受ける者のために事務処理を行うという福祉的役割が、財産管理と並んで重きをなすように、変化がみられます。
この記事を書いたのは:
旭合同法律事務所(名古屋)