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水中毒をご存じですか。

「熱中症対策にはこまめな水分補給を」
誰もが耳にし、口にもする呼びかけです。特に夏場を迎えるこれからの季節は、熱中症対策が大切ですね。
ところが、水分を摂り過ぎると水中毒で死亡することもあります。

入院患者が水を飲みすぎるのを防ぐ措置を講じなかった病院に、賠償を命じる判決が、7月2日、宮崎地裁でありました。

新聞報道の判決によると、統合失調症で入院中の女性が死亡したのは水中毒であり、その原因は抗精神病薬などの副作用によりのどが渇くことだと認定した上、「病院は、看護師らに対し、病室の洗面台の水道の元栓を閉めるよう指示するなどしていれば、死亡を防ぐことができた。」と指摘し、病院に約3500万円の支払いを命じました。

人間の腎臓が持つ最大の利尿速度は、毎分16ミリリットルです。

これを超えて水分を摂ると、体内の水分過剰で血液中のナトリウムイオンが低下し、「水中毒」を発症します。

症状は、軽い場合は疲労感に包まれ、重い場合は頭痛、嘔吐、痙攣、昏睡に陥り、最重度の場合は神経の伝達が阻害され呼吸困難で死亡します。宮崎地裁の裁判例は最重度のケースだと思われます。

水との付き合いは間違えると命取りになるだけに、じゅうぶんな知識をもち、気をつけながらこれから迎える夏を乗り切りましょう。


この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

愛知県名古屋市にある法律事務所です。

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