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出向命令は人事権の濫用

リコー(東京)の退職勧奨を拒み、子会社に出向させられた40代と50代の男性社員2人が元の職場への復帰を求めた訴訟の判決がありました。

2人はリコーでデジタル複合機の設計開発などに従事していましたが、2011年に物流事業の子会社に出向し、商品の箱詰めや検品を指示されていました。

東京地裁は「何度も退職を迫った上で出向させており、人選も不合理だ」「自主的な退職を期待した出向命令は人事権の乱用だ」として、命令を無効とする判決を言い渡しました。

なお、リコーは即日控訴したようです。

原告の社員は「出向命令が無効と判断されて本当によかった。会社は判決を真摯(しんし)に受け止めて、速やかに技術者に見合った職場に戻してほしい」と語り、代理人を務める棗一郎弁護士は「リストラを目的に企業が何をしてもよいわけではないことが示され、その意義は大きい。

リーマンショック以降、希望退職に応じなかった社員に無理な出向を命じるケースはほかの企業でも相次いでいるが、今回の判決を重く受け止めてほしい」と話したとのことです。


この記事を書いたのは:旭合同法律事務所(名古屋)

愛知県名古屋市にある法律事務所です。

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