子どもの心を知りたくて・・・
この記事を書いたのは:福島宏美
私は、2020年の4月から5月にかけて、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令された際に、NPO法人ウィーズの光本歩さんの呼びかけで子ども達からのLINE相談の相談員のお手伝いをしました。
呼びかけ人の光本さんは、ひとり親家庭でのお子さんや離婚した父母間のお子さんの心に寄り添いながら、学習塾の支援や面会交流(別居している親と子どもとの交流)の支援をされています。月刊潮2022年3月号にも「離婚家庭の子どもは何を求めているのか」との記事を書いておられます。光本さんの精力的な活動のお姿を拝見すると、いつもすごいなあと心を動かされています。
私がお手伝いしたLINE相談では、家庭内で複雑な事情を抱えた子ども達からの心の声に耳を傾けながら、必要な支援機関につなげました。また、ただただ、話を聴いて、子どもさんの味方になれるようにと、LINEでやりとりをすることもありました。このLINE相談の対応で、日々の弁護士業務ではうかがい知れないようなお子さんの生の声を聴くことができ、私自身、お子さんが関わるような案件で、より丁寧にお子さんの気持ちを考えながら進めていきたいと思いました。
光本さんを紹介して下さったのは、志水久男さんという方です。志水さんは愛知県の知多半島中心に面会交流支援をしておられ、今では全国の面会交流支援団体のとりまとめを行う活動にも励んでおられます。志水さんはご自身のご経験をもとに、同じ親として面会交流に関わる親の気持ちに寄り添いつつも、お子さんにとって一番いい面会交流の実現を目指して、支援を続けられています。
離婚の争いになると、お子さんの気持ちを理解しているようでいて理解していなかった、ということもあると思います。なるべくは父・母・子でみんなが前を向いて次のステップを踏めるといいなと思っています。今回ご紹介させていただいたお二方のようにお子さんの心に寄り添うことも大切に、サポートしていきたいと思います。