いじめ

子どもが学校でいじめられています。

いじめ対策

いじめには、ひやかし・からかい・いやなあだ名、仲間はずれ、持ち物隠し・落書き、悪口、暴力、おどし・強要などいろいろあります。
携帯電話やインターネットで悪口や人の嫌がることを書くのもいじめです。
受けた側が傷つき、苦しみを感じていれば、それがいじめです。

いじめに気づいたら、まず、子どもの話をじっくり聞くことです。その際、いじめられた子を責めないことが大切です。いじめが起こるのはいじめられる側にも責任があると、大人は考えがちですから、「いじめられるお前も悪い。」、「少しぐらい辛抱しなさい。」とつい口にしたくなるものです。

これでは、子どもは大人に助けを求めても無駄だと諦めてしまいます。いじめられた子は、トンネルの出口が見つからず自殺の道を選ぶかも知れません。苦しいときには、学校を休ませるのも選択肢の一つです。

いじめの事実を子どもから正しく聞き出せたら、次に、学校の先生や相手の子どもの両親も交えて話をしてみます。
いじめっ子の両親は、いじめの事実を知らないことが多いので、相手の親を責めたりせず、率直に事実を打ち明けて一緒に考える姿勢で臨むことが、解決への近道です。
また、先生もいじめの事実を知らないケースがありますから、先生にも必ず知らせて、話し合いに入ってもらい、学校でできる対策を一緒に考えましょう。

いじめる側の親がいじめの事実を否定するような場合は、お互いが感情的になって話がこじれるおそれがありますから、学校の先生にリードをとってもらい、話し合いの場を設けてください。

いじめを解決するには、相手の責任のみを追及するのは望ましくありません。関係者皆が粘り強く話し合い、いじめがなぜ起きたのかを見つめていくことが大切です。こうした話し合いの場では、先生の役割がたいへん重要です。

このような話合いがうまくゆかないときは、次のような関係機関に相談して、お子さんが1日も早く安心できるようにしてあげましょう。

平成25年9月28日いじめ防止推進法が施行され、各市町村では「いじめ防止専門委員会」を設けて対応するようになりました。また、都道府県の教育委員会もいじめ相談を受けています。各地の弁護士会にも子どもの権利委員会が設けられています。

なお、ネットでいじめを受けている場合の対策については、「ネットで誹謗中傷を受け、困っています。」のコラムをご覧ください。